ビル、マンション「管理費の大幅値上げが持ち上がった」
相談係 日吉
現在、2,000円のところを、5,000円にしたいというのです。
築40年経っていて埋設の排水溝や水道管及びガス管が古くなっているからだというのがその理由です。
現状の管理費が2,000円と安いのは、かつて5,000円だったのが、駐車場を新設したことでその収入が入ることになったため管理費を下げたという経緯があります。それが今度、元の5,000円に戻したいということなのです。
景気が悪くなったところで大幅値上げですから、住民の方々は困惑しています。
ここで私が問題だと思ったのは以下の点です。
きちんとした長期修繕計画があったのだろうか?
これについての回答は「無い」とのことでした。
長期修繕計画はないが、値上げの根拠は給水管の修繕費用は昨年の見積りしたもので、汚水管と雨水管は9年前の見積書に基づいているというもので、かなりいい加減なものでした。
そして今後10年間に3億円の工事が必要となり、現行の修繕積立金では足りないので、管理費を上げたいという話なのです。
しかし、そのような値上げが想定されるのならば、しっかりした積算根拠を住人に説明できるよう専門家に依頼して長期修繕計画書を作成してもらい、正確な必要積立金額を積算すべきでしょう。
当社の例ですが、昨年秋に荒川区の某マンションより、「長期修繕計画作成」の依頼がありました。作成後に説明会を催したところ、当社の作成した資料と説明が大変判り易いと好評を得ました。
突然の値上げをしなくて済むよう長期修繕計画を立て、5年毎の見直しを行い、適切に修繕積立金を準備しておけば、急な住民の負担がなくなり、快適な生活をおくることができます。
ビル、オフィスビル、マンションの、「長期修繕計画及び修繕積立金 相談室」を開設いたしました。
ぜひ、お悩みがありましたら、ご相談ください。