エコルの技術

3. 外装クリーニングの知識と技術

(1)ステンレスサッシ

玄関のドアや周辺のガラスに、鏡面仕上げやヘアライン仕上げのステンレスサッシが使われていることが多い。
鏡面のステンレスにキズを付けてしまうと非常に目立つ。
ヘアラインの場合もラインの流れと違う方向にキズがつくと見苦しい。
ある程度幅のあるステンレスサッシの場合は、窓ガラスと同様にウィンドウスクイジーできれいになる。
幅の狭いステンレスやガラスドアの把手周り等の細かな部分は、セーム皮やマイクロファイバークロスの仕上げ拭きで良い。
クリーニングの用具には、ウエス、白パッド、マイクロクロス等柔らかいものを使用する。
硬いパッドではキズが簡単に付いてしまうからである。

「ステンレス」は錆びないという意味だが、ステンレススチールもやはり錆びるので、ステンレスに錆を見つけたらメンテナンス信号だと考えて手を入れたい。
ステンレスの良いところは、多少の錆が出ても初期であれば楽に復元できる点である。
ヘアライン仕上げであれば、クリーニング後さらに適正なコーティング剤を塗布すると見違えるようにきれいになることが多い。

(2)アルミサッシやアルミの天井

日常清掃でアルミサッシをクリーニングする機会は少ないと思われる。
ステンレスに比べ汚れが目立たないからであろうか。
しかし、アルミの場合は一度点蝕(てんしょく)が出て腐食が進行してしまうと、メンテナンスを行っても現状維持程度でもとの美観は復元できない。
特に軒先のアルミ天井はメンテナンスの盲点とも言える箇所で、汚染物質が堆積しやすく点蝕が発生し易い。
継続して観察と定期的なメンテナンスが肝要である。

(3)内壁

大理石、本磨御影石、ネオパリエ、テラゾー等の内壁。これらも窓ガラスと同様のシャンプーとスクイジーを利用したクリーニング方法が可能である。
ただし、大理石等吸水性のあるものは、洗剤を長く表面に滞留させておくと染みになることがある。

(4)御影石バーナー仕上げの床材

アプローチやエントランスホールに御影石バーナー仕上げの床材が使用されることが多い。
中性洗剤や弱アルカリ洗剤で毎月1回洗っていても、けもの道状の汚れが付いてしまうあうことがある。
汚れが軽度の場合は市販されている中性の石材専用洗剤でおちるが、それでだめな場合は、弱酸性の石材用洗剤で洗うと良い場合がある。
ただし、あまり頻繁に酸性洗剤を使用しないこと、使用した場合は十分のリンスを行うことが肝要である。
クリーニング後は適正な石材用コーティング剤を塗布すれば防汚効果もあるので良い結果が得られる。
部分的に本磨きの石材床が使われている場合は酸性洗剤も使用は避けた方が賢明だろう。

(5)大理石や本磨きの石材

これらはホテルやレストランの洗面台や床材に使われることがあるが、衛生陶器を酸性洗剤を使ってクリーニングする際に誤って垂らすと、艶が消えてしまうので注意する必要がある。
このような箇所は中性洗剤を選定した方が良い。



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