vol.2
貯水槽の問題点と水質チェックの方法
この度、今までエコルとお付き合いさせて頂いたお客様に
配信させていただいております。
1.貯水槽の問題点
多くのビルやマンションに「貯水槽」は設置されています。マンションの1階やビルの地下等に置かれているのが「受水槽」、屋上の高いところ(塔屋等)に設置されているのが「高置水槽」です。
この仕組みを貯水槽と呼びます。
受水槽はその名前のように、水道本管からの水を一旦受けて貯めておく槽(タンク)です。高置水槽は受水槽からポンプで上げた水を、貯めておく槽(タンク)が高置水槽です。
簡単に図示するとこのようになります。
貯水槽の問題点はまさにこの「水槽(タンク)」が設置されていることにあります。
一般家庭のように、水道の本管からそのまま、ビルやマンションの各フロア及び各住居に直送すれば、貯水槽(貯留タンク)での問題は発生しないはずです。
○それではなぜ直接水道水が送れないのでしょうか?
○なぜ貯水槽(貯留タンク)が必要なのでしょうか?
それは現在の水道本管からの水圧では、直結給水で建物の3階程度までしか水が届かないためです。
それ以上高い建物は、「受水槽」や「高置水槽」及び「増圧給水設備」・「圧力水槽」などの設備が必要となります。
※貯水槽清掃 http://www.pumpkoukan.jp/clean/
2.飲料水のチェック
タンクの中には本来きれいな水が貯留されるはずですが、汚れてしまう理由はいくつか考えられます。
☆マンホールの蓋に鍵が掛かってない ⇒異物混入の危険性がある
☆マンホールの蓋に亀裂が入っている ⇒雨水の浸入の危険性がある
☆オーバーフロー管の網に穴が開いている ⇒昆虫の侵入の危険性がある
☆通気管の防虫網が緩んでいる ⇒昆虫の侵入の危険性がある
☆高置水槽のパネル壁が太陽光を通す ⇒中に藻が生えてしまう
☆水の滞留時間が長く遊離残留塩素が飛ぶ ⇒雑菌が繁殖しやすくなる
それでは貯水槽のチェックは専門業者でなければ出来ないのでしょうか?
そんなことはありません。それでは誰でも出来る方法をご紹介します。
タンク内の清潔度を確認する良い方法は、実際に蓋を開けて目で見る方法です。
深いきれいな青緑色の水が見えればOKです。
しかし、中には部分的に赤茶色の錆が溜まっているものを見ることがあります。これは貯水槽内で発生したものではなく所謂「もらい錆」です。清掃すれば済みます。
もう一つの、蛇口から出る水に異常がないかどうかの判断は、水道水をコップに取り日光に透かしてみる方法です。この方法で、色(色度)濁り(濁度)が判ります。
匂いを嗅ぎ味に異常がなければOKです。
★ご自分でチェックできない方は、貯水槽の専門家のいる、エコルへお問い合わせください。
※貯水槽清掃 http://www.pumpkoukan.jp/clean/
※※次回は、「正しい貯水槽」です。
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